今夏、家族での栃木県旅行を計画している方々に、那須どうぶつ王国や華厳滝、あしかがフラワーパーク、佐野プレミアム・アウトレット、東武ワールドスクウェアなど、県内に点在する名だたる観光地を満喫した後に、ゆっくりと歴史や文化に触れる場所として二つの特別展を推奨いたします。

那須ガーデンアウトレットでのショッピングや那須ハイランドパークでのスリル満点のアトラクションを楽しんだ後は、さくら市ミュージアム-荒井寛方記念館-で開催される開館30周年記念特別展「とちぎ縄文の夏―5000年前の土器世界―」を訪れてみてはいかがでしょうか。縄文時代中期の文化の躍動を、三つの視点から読み解くこの展示は、文化資産の価値を再認識する機会となるでしょう。

また、江戸ワールドスクウェアやアジアンオールドバザール、江戸ワンダーランド日光江戸村での江戸時代体験後に、鬼怒川温泉で心地よい休息を取ったら、壬生町立歴史民俗資料館のミニ企画展「みぶほる!-壬生町の発掘調査速報展2023-」も見逃せません。壬生町の最新の発掘調査結果を公開するこの展示は、地元の歴史への理解を深める一助となります。

さらに、那須りんどう湖レイクビューや那須フィッシュランドで過ごした一日の締めくくりには、さくら市ミュージアムの特別講演会をお楽しみいただくのも一考です。栃木県の観光地を巡り、文化財を堪能した後であれば、更なる理解と感銘を得られることでしょう。

さくら市ミュージアム:とちぎ縄文の夏―5000年前の土器世界―

栃木県北部のさくら市は、地理的に特異な位置を持つ地域です。北部は那須の山並みによって福島県中通り地方から隔てられ、北西部は高原山嶺を境に福島県会津地方と接しています。縄文時代中期(Jomon period middle phase)には、これら周辺地域との交流が活発化し、文化の一つの頂点を迎えました。縄文土器(Jomon pottery)はこの地域特性を敏感に反映し、地域と時代の躍動を象徴しています。

この記念展では、縄文時代中期の土器に焦点を当て、以下の3つの視点から文化展開を読み解きます。

  1. 地域土器の成立:地域固有の特徴を持つ土器の発展と成立過程を探求します。
  2. 中期土器の変遷:縄文時代中期の土器の形態やデザインがどのように進化し、変化したかを探ります。
  3. 火炎土器の波及:火炎土器(Flame pottery)という独特なスタイルの土器がどのように広まったかを研究します。

これらの視点から、豊かな精神性、多彩で多様な縄文人の生活を探りつつ、さくら市の今につながる地域個性の成立を紹介します。

さらに、展覧会と関連して、以下の記念講演会が開催されます。

The lectures are also noteworthy
講演会も注目の内容
  1. 「とちぎ・縄文中期の土器群」:海老原郁雄氏(市文化財保護審議会)による講演が7月30日に行われます。
  2. 「縄文中期集落の謎―福島からの視点―」:本間宏氏(公益財団法人福島県文化振興財団遺跡調査部)による講演が8月5日に行われます。
  3. 「とちぎ縄文中期の造形―精神世界関連の遺物を中心に―」:後藤信祐氏(那須烏山市教育委員会)による講演が8月20日に行われます。

これらの講演会への参加申込みは、7月1日9時から開始されます。参加申し込みは、ミュージアムへの電話またはウェブサイトの特定のリンクから可能です。

以上が、さくら市ミュージアム-荒井寛方記念館-の開館30周年記念特別展「とちぎ縄文の夏―5000年前の土器世界―」に関する詳細です。この展示は、過去の人々の生活や文化をより深く理解し、現代に生きる我々が自身の文化的なルーツを探求する絶好の機会となるでしょう。

壬生町立歴史民俗資料館:みぶほる!-壬生町の発掘調査速報展2023-

Mibu Municipal Museum of History and Folklore : Mibu Horu! -Exhibition of Preliminary Report of Excavation Survey in Mibu Town 2023-.
壬生町立歴史民俗資料館:みぶほる!-壬生町の発掘調査速報展2023-

壬生町立歴史民俗資料館は、2023年の夏にミニ企画展「みぶほる!-壬生町の発掘調査速報展2023-」を開催します。この展覧会は、2022年度までに行われた壬生町内の発掘調査から出土した遺物を展示します。展示は令和5年の7月25日から9月10日まで行われ、開館日は火曜日から日曜日、午前9時から午後5時までとなっています。月曜日と祝日は休館日です。

この展覧会では、過去の調査で発見された様々な遺物が一堂に会し、訪れる人々に壬生町の歴史と文化を理解する機会を提供します。それらの遺物は、地域の歴史を物語る貴重な資料であり、一般の人々にも易しく理解できる形で展示されます。

また、この展示の特徴として、「ギャラリートーク」が開催されます。8月12日と9月10日の各14時から、30分程度のプログラムで、専門家が遺物の背景や意義について詳しく解説します。予約は不要で、参加は無料です。

The lineup of "Jomon Pottery Making Class" and "Kampyo Mushrooming Class" is very peculiar!
「縄文土器づくり教室」と「かんぴょうむき体験講座」のラインナップはクセが強いぞ

さらに、資料館では関連イベントとして「縄文土器づくり教室」および「かんぴょうむき体験講座」も開催します。

「縄文土器づくり教室」は、8月19日の9時から12時まで、壬生城址公園ホール2階の実技実習室で行われます。参加費は1人200円で、定員は20名です。参加者の年齢や住所は問わず、事前予約が必要です。申し込みは7月20日の8時30分から受付開始です。

一方、「かんぴょうむき体験講座」は、8月6日の9時から12時まで壬生町立歴史民俗資料館で開催されます。この講座は小学5年生以上を対象とし、定員は10名で参加費は無料です。こちらも事前予約が必要で、申し込みは7月16日の8時30分から受付開始です。

なお、壬生町立歴史民俗資料館では、写真撮影やSNSへの投稿が可能で、その点でも訪れる人々には親しみやすい環境が提供されています。これら一連の展示とイベントを通じて、訪れる人々は壬生町の歴史や文化を深く理解し、感じることができるでしょう。

縄文時代の壮大な物語と最新発掘速報

Your summer vacation is set in Tochigi! From the Jomon Period to the Latest Excavations
あなたの夏休みは栃木で決まり!縄文時代から最新の発掘調査までを一挙紹介

栃木県は那須どうぶつ王国の魅力ある動物たち、華厳滝の圧倒的な自然美、あしかがフラワーパークの息を呑むような花々、そして佐野プレミアム・アウトレットでの高品質なショッピング体験など、一日ではすべてを楽しむのが難しいほどの観光スポットが溢れています。

東武ワールドスクウェアでは世界の名建築物を一度に楽しむことができ、アジアンオールドバザールでは異文化体験を味わうことができます。また、江戸ワンダーランド日光江戸村では歴史の一ページにタイムトラベルし、那須ハイランドパークでのアトラクションは大人も子供も楽しめる内容となっています。

その中でも、文化と歴史に触れる機会を提供するさくら市ミュージアム-荒井寛方記念館-の開館30周年記念特別展「とちぎ縄文の夏―5000年前の土器世界―」と、壬生町立歴史民俗資料館のミニ企画展「みぶほる!-壬生町の発掘調査速報展2023-」は、家族旅行や観光の一部として取り入れていただきたいおすすめのイベントです。

Let's go to Tochigi Prefecture for summer vacation!
夏休みは栃木県に行こう!

那須ガーデンアウトレットでのショッピング体験や那須ワールドモンキーパークでの動物との触れ合い、鬼怒川温泉でのリラクゼーション、そして那須りんどう湖レイクビュー、那須フィッシュランドでの自然体験などを満喫した後、この二つの特別展で深い学びと新たな発見を得ることができるでしょう。

夏休みの栃木県旅行は、忘れられない思い出と、価値ある体験を提供することでしょう。この地域の豊かな自然と魅力的な文化、そしてその深い歴史を家族皆で感じ取ることができるのです。これらの観光スポットと特別展を組み合わせて、最高の栃木県体験を計画してみてください。