鉄道の歴史、技術、そしてそれに纏わる思い出やストーリー。それら全てを一堂に会する鉄道博物館は、鉄道ファンだけでなく、家族連れや観光客にとっても絶好の訪問スポットとなっています。今回、私が皆様におすすめするのは、そんな鉄道博物館の魅力をさらに深く知ることができる、注目の書籍5選です。初めての鉄道博物館訪問を計画している方、既に訪れた方も、これらの書籍を通じて鉄道の世界にさらに引き込まれることでしょう。さあ、一緒に鉄道の奥深い世界を探検しましょう!

てっぱくにいこう! 新装版: 鉄道博物館完全ガイド

鉄道の歴史や技術に関心を持つ人々にとって、鉄道博物館はまさに夢の場所です。特に、日本の鉄道博物館(Railway Museum)は、豊富なコンテンツと緻密な情報提供で多くのファンを魅了しています。その中でも『てっぱくにいこう! 新装版: 鉄道博物館完全ガイド』は、大宮の鉄道博物館を訪れる際の必携のガイドブックとして注目を浴びています。

この『てっぱくにいこう! 新装版: 鉄道博物館完全ガイド』は、小学館クリエイティブ(Shogakukan Creative)が編集を手掛け、2019年7月19日に新装版としてリリースされました。その背景には、2018年7月に鉄道博物館が新館をオープンさせたことが挙げられます。

この書籍の特色として、博物館内の展示車両の詳細な紹介が挙げられます。読者は、事前にこのガイドを利用することで、約40両もの車両の情報や背景を深く知ることができます。さらに、実際に操作できる「ミニ運転列車」や各種「シミュレータ」の使用方法も車両ごとに解説されているため、訪問者は博物館での体験をより深く、より楽しくすることができます。

また、博物館内での滞在を快適に過ごすための情報も充実しています。例えば、訪問者が自らのお弁当を持参した際の食事スペースの案内や、館内にあるレストランの紹介など、鉄道博物館での過ごし方を計画する上で非常に役立つ内容となっています。

さらに、本ガイドブックには鉄道博物館の近くで見られる車両図鑑も付属しており、鉄道ファンにはたまらない情報が満載です。

結論として、『てっぱくにいこう! 新装版: 鉄道博物館完全ガイド』は、鉄道博物館を訪れる際の最適な情報源として、あらゆる角度から鉄道博物館の魅力を引き出す内容となっています。鉄道博物館の訪問を計画している方は、ぜひこのガイドブックを手に取って、訪問をより一層楽しんでください。

たんけん絵本 鉄道博物館

鉄道博物館は、鉄道の魅力や歴史を伝える場所として、多くの人々に愛されています。しかし、その魅力を子どもたちにどう伝えるかは、一筋縄ではいかない問題です。そこで、濱 美由紀氏が著した『たんけん絵本 鉄道博物館』は、子どもたちに向けた新しいアプローチを試みた絵本として、大いに注目されています。

この絵本は、2019年2月27日に小学館から発売されました。その内容は、さいたま市大宮区の鉄道博物館が拡張リニューアルしたことを背景に、4階建ての新館や旧館の変更部分をはじめ、鉄道博物館のさまざまなトリビアをクイズ形式で紹介しています。例えば、「展示車両の搬入はどうやった?」や「日本初の洋式トイレつき車両は?」など、子どもたちが興味を引かれるような内容が織り込まれています。

この絵本の大きな特色は、案内役として「かみなりくん+小おにちゃん」というキャラクターが登場することです。彼らは「たんけん絵本シリーズ」(例:東京駅、羽田空港、種子島ロケット打ち上げ)でもおなじみのキャラクターで、この絵本では鉄道博物館を自在に飛び回り、子どもの目線で紹介しています。

さらに、展示車両の背後に隠された時代背景や、その時代の人々の生活も絵本ならではの描写で表現されています。これにより、子どもたちが単なる車両の展示だけでなく、その車両が走っていた当時の時代背景や文化も学ぶことができます。

また、絵本の中には子どもたちが大好きな探し絵や謎解きの要素も盛り込まれており、例えば「オウム」や「ブロッコリー」といった意外なアイテムを探す楽しさや、それらの単語を組み合わせて新しい言葉を作る遊びが楽しめます。

この絵本は、日本の鉄道の約150年の歴史や鉄道で働く人々の仕事についても紹介しており、英語の簡単な説明も併記されているため、大人も楽しむことができます。

最後に、『たんけん絵本 鉄道博物館』は、鉄道博物館の魅力を多角的に伝えるための工夫が凝らされた絵本として、子どもから大人まで幅広く楽しむことができる一冊です。鉄道好きな方はもちろん、家族での読書や教育の一環としてもおすすめです。

京都鉄道博物館 汽笛一声

編集:京都鉄道博物館
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鉄道は日本の歴史や文化、産業の発展に欠かせない存在です。その魅力と歴史を紐解く場所として、京都鉄道博物館は多くの鉄道ファンや歴史愛好者たちから注目を集めています。その京都鉄道博物館を詳しく紹介する書籍『京都鉄道博物館 汽笛一声』は、鉄道愛好者にはもちろん、一般の読者にもその魅力を余すことなく伝えるために編集された一冊です。

この書籍は、2018年8月1日に京都新聞出版センターから発売されました。内容としては、鉄道の敷設や駅舎、信号・保線、鉄道車両、そして鉄道文化など、鉄道に関わる様々なテーマについて、京都鉄道博物館の常設展示物を中心に、豊富な写真と詳細な説明で紹介しています。

特に注目すべきは、この書籍が元々『京都新聞』での連載記事を加筆・修正し、単行本化したものである点です。そのため、時事的な背景や、地域に根ざした鉄道の魅力を、深く掘り下げた内容が収められています。

そして、最も革新的で興味深いのは、本書が持つAR(拡張現実)機能です。読者は、書籍に掲載された特定の写真にスマートフォンをかざすことで、動画を視聴することができるのです。具体的には、「本館編」と「扇形車庫(C61形2号機)編」という2つのAR動画が収録されており、これにより鉄道博物館の魅力を一層深く、動的に体験することが可能となっています。

総じて、『京都鉄道博物館 汽笛一声』は、鉄道に関する知識を深めたい方や、実際の博物館訪問前の参考資料として、また、AR技術を活用した新しい形の読書体験を求める方にとって、ファン必携の一冊と言えるでしょう。

保存車両が語る日本の鉄道史

日本の鉄道は明治から平成にかけて、国の発展と共に大きく進化を遂げてきました。その歴史を色濃く反映しているのが、保存されている古い車両たちです。来住憲司著の『保存車両が語る日本の鉄道史 京都鉄道博物館ガイド』は、その保存車両を通じて日本の鉄道史を詳しく紹介する本で、2016年4月26日に創元社から発売されました。

本書の最大の特色は、日本最大級の鉄道ミュージアムとされる「京都鉄道博物館」を中心に、その展示物や保存車両を詳しく解説している点にあります。博物館に展示されている53両の車両、SL(Steam Locomotive: 蒸気機関車)から新幹線までの様々な時代の車両が、その性能諸元や実際の運用から廃車となるまでの経緯と共に1両ずつ丁寧に紹介されています。

前半部分では、これらの保存車両が活躍した時代背景とともに、日本の鉄道がどのように発達してきたのかを振り返る形で進められます。後半部分では、京都鉄道博物館以外の場所、具体的には全国のJRの博物館や関西地域の鉄道関連の博物館・資料館(全19ヵ所)も紹介されており、読者に多角的な情報提供をしています。

さらに、巻末部分には、京都鉄道博物館の前身である「交通科学博物館」と「梅小路蒸気機関車館」の歴史や概要が詳述されています。また、初心者向けにとっても役立つ鉄道用語集も収録されているので、鉄道に詳しくない読者でも安心して読み進めることができます。

総じて、この『保存車両が語る日本の鉄道史 京都鉄道博物館ガイド』は、鉄道の歴史や技術、さらには文化に興味がある読者だけでなく、博物館を訪れる前の下調べとしても最適なガイドブックとなっています。博物館の見学を10倍楽しむための情報が満載されている、まさに必携の1冊です。

じぶんで つくる シール ずかん 鉄道博物館

日本の鉄道は、明治時代の初頭から現代まで、多彩な車両を生み出してきました。その車両たちが鉄道博物館で静かにその歴史を語っています。そして、それらの車両を子供たちに身近に感じてもらうための新しい試みとして、『じぶんで つくる シール ずかん 鉄道博物館』が講談社より2019年7月30日に発売されました。

山崎友也氏が写真を手掛けたこの書籍は、文字通りシールずかん(Sticker Book)の形式をとっています。鉄道博物館に展示されている32点の電車が、シールとして収録されており、子供たちが実際にシールを貼ることで、各電車の特徴や歴史を学びながら遊ぶことができます。

内容としては、蒸気機関車(Steam Locomotive)、電気機関車(Electric Locomotive)、新幹線(Shinkansen)、特急・急行電車(Express & Limited Express Trains)など、多岐にわたる車両の歴史とその特徴が紹介されています。これにより、読者はただの遊びとしてだけでなく、鉄道の発展や各車両の役割、歴史的背景などを理解する手助けとなる情報も得ることができます。

『じぶんで つくる シール ずかん 鉄道博物館』は、子供たちが「てっぱく」(鉄道博物館)に詳しくなるための、遊び心溢れる教育的な要素を持った書籍です。シールを貼る楽しさとともに、日本の鉄道の歴史や文化を学ぶことができるので、子供はもちろん、親や祖父母も一緒に楽しめる1冊となっています。

まとめ

Railroad history, technology, and the memories and stories associated with them. The Railway Museum brings it all together.
鉄道の歴史、技術、そしてそれに纏わる思い出やストーリー。それら全てを一堂に会する鉄道博物館

鉄道博物館を愛する皆様へ、最近の注目の書籍5冊をピックアップして紹介しました。

まず、『てっぱくにいこう! 新装版: 鉄道博物館完全ガイド』は、名前の通り鉄道博物館の全てをガイド(Guide)する一冊です。この書籍を手に取れば、初めて鉄道博物館を訪れる方も、何度も足を運んでいる熟練のファンも、新たな発見や知識を得ることができるでしょう。

次に、子供たちに特におすすめしたいのが『たんけん絵本 鉄道博物館』です。絵本(Picture Book)の形式で、鉄道の魅力を視覚的に伝える工夫がなされています。家族での博物館訪問前に読むことで、子供たちの興味をより高めることができます。

そして、『京都鉄道博物館 汽笛一声』は、特に京都鉄道博物館に焦点を当てた書籍で、博物館の常設展示や魅力を余すところなく紹介しています。AR動画の収録もあり、スマートフォンを使って動画を楽しむことができるのもこの書籍の大きな特徴です。

さらに、『保存車両が語る日本の鉄道史 京都鉄道博物館ガイド』は、日本の鉄道史を保存車両を通して学ぶことができる一冊。明治から平成までの鉄道の発展を、保存されている車両それぞれの背景やエピソードとともに知ることができます。

最後に、『じぶんで つくる シール ずかん 鉄道博物館』は、子供たちが実際にシールを貼りながら鉄道車両やその歴史を学べる楽しい活動絵本です。鉄道に興味を持ち始めた子供たちに特におすすめです。

これらの書籍は、鉄道博物館を訪れる前や訪れた後に、鉄道に対する理解を深めたり、新たな発見をするための手助けとなること間違いなしです。鉄道ファンはもちろん、これから鉄道の魅力を知りたいという方々にも、ぜひ手に取っていただきたい一冊一冊です。