ゴールデンウィークが近づいてきて、旅行計画が盛り上がる季節ですね。岐阜県は観光名所が豊富で、土岐プレミアム・アウトレット、下呂温泉、花フェスタ記念公園、牧歌の里、世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふ、世界遺産白川郷合掌造り集落、新穂高ロープウェイ、馬籠宿、養老の滝、郡上八幡城、国営木曽三川公園・木曽三川公園センター、恵那峡、多治見市モザイクタイルミュージアムなど、多くの人気スポットがあります。今回は、岐阜県内の博物館で開催される展示に注目し、おすすめの3つの企画展示を紹介します。

まずは、土岐市美濃陶磁歴史館で開催される史跡整備完了記念企画展「乙塚古墳とその時代」です。こちらの展示では、土岐市の象徴的な古墳である乙塚古墳の発掘調査成果や周辺遺跡とともに、古墳時代の文化をたどることができます。

次に、岐阜県図書館で開催される博物館・図書館連携企画展「岐阜の城館探訪Ⅱ ―最近の調査成果からみた岐阜の戦国―」を紹介します。この展示では、岐阜県内にある800ヶ所以上の中世城館・近世城郭遺跡を通じて、地域の歴史を辿り、国指定史跡を目指す城館跡の調査研究成果が紹介されます。

最後に、可児郷土歴史館の可児市制40周年記念企画展「山茶碗―知られざるやきものの産地・可児」です。この展示では、約900年前からの可児市の陶器生産の歴史が紹介され、東濃地方で生産された山茶碗の素朴な魅力に触れることができます。

ゴールデンウィークの岐クの旅行では、これらの博物館展示を訪れることで、観光だけでなく地域の歴史や文化にも触れることができます。土岐プレミアム・アウトレットでショッピングを楽しんだり、下呂温泉でリラックスしたり、花フェスタ記念公園や牧歌の里で自然を満喫したりと、さまざまな魅力を楽しむことができます。

A trip filled with the charms of Gifu Prefecture!
岐阜県の魅力が詰まった旅を!

また、世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふで珍しい魚たちに出会ったり、世界遺産の白川郷合掌造り集落で昔ながらの風情を感じたり、新穂高ロープウェイで絶景を望んだりと、岐阜県ならではの観光スポットもお楽しみいただけます。歴史好きには、馬籠宿や養老の滝、郡上八幡城で時代を感じることができますし、国営木曽三川公園・木曽三川公園センターや恵那峡で自然を満喫することもできます。さらに、多治見市モザイクタイルミュージアムでは、モザイクタイルの美しいデザインを鑑賞することができます。

これらの観光スポットを巡りながら、土岐市美濃陶磁歴史館の「乙塚古墳とその時代」展示、岐阜県図書館の「岐阜の城館探訪Ⅱ ―最近の調査成果からみた岐阜の戦国―」展示、そして可児郷土歴史館の「山茶碗―知られざるやきものの産地・可児」展示を楽しむことで、岐阜県の歴史や文化をより深く理解できるでしょう。

今回ご紹介した博物館展示を含む、岐阜県内の様々な観光スポットを訪れて、ゴールデンウィークの旅行を存分に楽しんでください。岐阜県の魅力が詰まった旅が、きっと素晴らしい思い出となることでしょう。

土岐市美濃陶磁歴史館:乙塚古墳とその時代

Special Exhibition "Commemorating the Completion of the Historic Site Improvement Project: Ototsuka Kofun Tumulus and Its Period In commemoration of the completion of the development of the Ototsuka Kofun Tumulus and Danjirimaki Kofun Tumulus, this exhibition introduces the Ototsuka Kofun Tumulus and its period in an easy-to-understand manner, including artifacts excavated not only from the Ototsuka Kofun Tumulus and Danjirimaki Tumulus, but from surrounding sites as well as photographs from excavation surveys.
史跡整備完了記念『乙塚古墳とその時代』×重要文化財公開『元屋敷陶器窯跡出土品展』

土岐市美濃陶磁歴史館では、2023年3月4日から6月4日までの期間、史跡整備完了記念企画展「乙塚古墳とその時代」と重要文化財公開「元屋敷陶器窯跡出土品展」を開催しています。この展示は、飛鳥時代(7世紀前半)の乙塚古墳と段尻巻古墳の史跡整備事業完了を記念しており、古墳から出土した遺物や発掘調査の写真を交えて、乙塚古墳とその時代についてわかりやすく紹介しています。

乙塚古墳は東美濃地方を治めた豪族の墓であり、美濃地方最大級の横穴式石室を持つ大型方墳です。一方、段尻巻古墳は土岐市内最大級の円墳で、乙塚古墳に埋葬された豪族と関わりが深い有力者一族の墓と考えられています。両古墳はヤマト王権による東美濃地方の支配の様子を考える上で非常に重要な遺跡であり、昭和13年(1938)年12月14日に国指定史跡となりました。

同時開催される重要文化財公開「元屋敷陶器窯跡出土品展」では、毎年恒例となっている重要文化財に指定された元屋敷陶器窯跡の出土品を公開しています。古文書や絵画、他産地の陶磁器などの関連資料とともに、重要文化財指定の大小さまざまな陶片から、多彩な遊び心や工夫が凝らされた美濃桃山陶の世界を概観します。

さらに、5月5日(金・祝)には、「乙塚古墳探訪と勾玉づくり」の古代体験教室が開催されます。小学1年生から中学3年生が対象で、参加費は400円(材料費)です。定員は20名となっており、事前予約が必要です。

土岐市美濃陶磁歴史館の企画展「乙塚古墳とその時代」と重要文化財公開「元屋敷陶器窯跡出土品展」は、地域の歴史や文化を深く理解し、古代から現代までの陶磁器産業の発展を学ぶ絶好の機会です。これらの展示を通じて、観光客や地元の方々は、乙塚古墳と段尻巻古墳の重要性をより身近に感じることができ、先人たちが伝え残したかけがえのない遺産を保護し、未来へ向けて守り伝えることの大切さを再認識できるでしょう。

乙塚古墳と段尻巻古墳周辺の遺跡から出土した遺物や発掘調査の写真などを展示することで、訪れた人々は飛鳥時代の豪族の暮らしや、ヤマト王権による地域支配の様子を垣間見ることができます。また、元屋敷陶器窯跡出土品展では、美濃桃山陶の世界を概観し、その多彩な遊び心や工夫が凝らされた陶片を鑑賞することができます。

「乙塚古墳探訪と勾玉づくり」の古代体験教室では、子どもたちが古墳を探訪し、勾玉を作ることで、古代の文化や技術に触れることができます。これにより、子どもたちは歴史や文化に対する興味を持ち、地域の歴史を大切にする心を育むことができるでしょう。

このような展示や体験教室を通じて、土岐市美濃陶磁歴史館は、地域の歴史や文化を後世に伝える重要な役割を果たしています。これからも、美濃陶磁歴史館は、地域の貴重な文化遺産を守り、多くの人々にその魅力を伝え続けることでしょう。

岐阜県図書館:岐阜の城館探訪Ⅱ ―最近の調査成果からみた岐阜の戦国―

岐阜県図書館:岐阜の城館探訪Ⅱ ―最近の調査成果からみた岐阜の戦国―
岐阜県図書館:岐阜の城館探訪Ⅱ ―最近の調査成果からみた岐阜の戦国―

岐阜県図書館では、博物館・図書館連携企画展「岐阜の城館探訪Ⅱ ―最近の調査成果からみた岐阜の戦国―」が令和5年4月22日(土曜日)から6月18日(日曜日)まで開催されています。岐阜県下には800ヶ所以上の中世城館・近世城郭遺跡があり、地域の歴史を示す遺跡として保護されています。この展示は、特に国指定史跡を目指して調査研究が進められている城館跡を紹介し、戦国時代の岐阜の歴史解明の現在を知る機会を提供します。

展示会期間中、休館日は月曜日、4月28日(金曜日)、5月26日(金曜日)です。開館時間は平日10時00分から20時00分、土・日・祝10時00分から18時00分です。会場は岐阜県図書館2階の企画展示室Ⅱです。観覧料及び参加料は無料です。

展示内容には、大桑城跡の赤色立体模型(山県市教育委員会提供)、姉小路氏城館跡の瀬戸美濃焼出土状況、篠脇城跡の赤色立体地図が含まれています。展示は以下の2つのセクションに分かれています。

  1. 最前線、岐阜の城館跡調査 国史跡指定を目指す城館跡の最新の発掘調査成果を紹介します。姉小路氏城館跡(飛驒市)、篠脇城跡(郡上市)、大桑城跡(山県市)、松倉城跡(高山市)などが取り上げられています。
  2. 岐阜の戦国と城館 戦国時代から徳川幕府成立までの歩みを、岐阜の城館分布図(パネル)でたどります。

さらに、博物館学芸員による展示解説イベント「ギャラリートーク」が4月30日(日曜日)と5月21日(日曜日)の2日間、13時30分から14時00分まで開催されます。ぜひご来場ください

可児郷土歴史館山茶碗―知られざるやきものの産地・可児

可児郷土歴史館では、可児市制40周年記念企画展「山茶碗―知られざるやきものの産地・可児」が開催されています。約900年前、可児市には数多くの窯が存在し、当時最先端のやきものが大量に生産されていました。これらの陶器は「山茶碗」と呼ばれ、釉薬のない素朴な灰色の製品で、日常的な食器類として広く利用されていました。今回の展示では、東濃地方の山茶碗生産の先駆けとなった窯業地・可児を紹介し、知られざる故郷の横顔を発掘します。

開催期間は令和5年3月10日(金曜日)から6月11日(日曜日)までで、開館時間は午前9時から午後4時30分(午後4時最終入館)です。休館日は月曜日および3月22日(水曜日)です。入館料は一般210円、団体(20名以上)150円、共通券310円(可児郷土歴史館、戦国山城ミュージアム、荒川豊蔵資料館の3館から2館を選んで入館、1年間有効)です。高校生以下および障がい者手帳を提示する方(付き添い1名)は入館無料です。

関連講座「山茶碗ってなぁに?」では、山茶碗の実物に触れながら可児市のやきものの歴史を学びます。開催日は令和5年3月26日(日曜日)で、午後1時30分から3時30分まで久々利地区センターで行われます。講師は山本智子氏(愛知学院大学講師)で、定員は20名です。参加費は500円(入館料込み)で、申し込みは3月10日(金曜日)までに電話、FAX、またはメールで行ってください。

また、ギャラリートークが令和5年4月22日(土曜日)と5月21日(日曜日)に開催されます。午後1時30分から約20分間、郷土歴史館の展示室で行われます。参加費は入館料のみで、予約は不要です。ギャラリートークでは、専門家が展示に関する詳細な解説を行い、参加者により深い理解を促します。

「山茶碗―知られざるやきものの産地・可児」展示会では、可児市の歴史的な陶器生産について知ることができます。展示会の期間中には関連講座やギャラリートークなど、さまざまなイベントも開催されるため、可児市のやきものの歴史に興味のある方はぜひ参加してみてください。

問い合わせや申し込みは、可児郷土歴史館までお問い合わせください。電話番号は0574-64-0211、FAX番号は0574-64-0238です。展示会の詳細に関する情報は、可児郷土歴史館のウェブサイトやチラシからも確認できます。