ゴールデンウィークが間近に迫るこの時期、日本の美しい観光地として有名な長野県を訪れてみませんか?長野県は、自然に恵まれた場所であり、リフレッシュしたい方にぴったりの観光スポットがいくつも存在します。この記事では、佐久市教育委員会文化振興課文化財事務所考古遺物展示室の第5回企画展『石槍-八風山遺跡群の技術-』、浅間縄文ミュージアムの春・夏季企画展「みよた縄文ワンダーランド」、そして井戸尻考古館の「おらあとうの考古学と遺跡の保護展」を詳細に解説するとともに、その他の観光スポットについても触れます。

長野県は、善光寺や松本城、軽井沢(旧軽井沢銀座・白糸の滝)、戸隠神社、諏訪湖、上高地(河童橋・徳澤園)、ビーナスライン(美ヶ原高原・美しの塔)、木曽路(妻籠宿・馬籠宿・奈良井宿など)、スタービレッジ阿智、千畳敷カール、渋温泉街、御射鹿池、大王わさび農場、稲倉の棚田、ヴィラデストワイナリー、チビッコ忍者村、仁科三湖(青木湖・中綱湖・木崎湖)、下栗の里、八ヶ岳、ハナマルキ みそ作り体験館、分杭峠、阿寺渓谷など、見どころが盛りだくさんです。これらの観光スポットを訪れるだけでなく、博物館展示もぜひ楽しんでみてください。歴史や文化に触れることで、旅行がさらに充実することでしょう。

A great place to visit for those who want to refresh themselves.
リフレッシュしたい方にぴったりの観光スポット

ゴールデンウィークの旅行先として、美しい景色や文化遺産で有名な長野県を訪れた際には、是非とも佐久市教育委員会文化振興課文化財事務所考古遺物展示室の第5回企画展『石槍-八風山遺跡群の技術-』、浅間縄文ミュージアムの春・夏季企画展「みよた縄文ワンダーランド」、そして井戸尻考古館の「おらあとうの考古学と遺跡の保護展」を訪れて、その歴史や文化に触れることで、さらに充実した旅行になることでしょう。お楽しみに!

浅間縄文ミュージアム:みよた縄文ワンダーランド

みよた動画 YouTubeチャンネル

春・夏季企画展「みよた縄文ワンダーランド」は、浅間縄文ミュージアムの開館20周年を記念して開催される特別展です。展示期間は、2023年4月29日(土)から8月27日(日)までで、開館時間は午前9時30分から午後5時まで(最終入場は午後4時30分)です。休館日については、月曜日と祝日の翌日が対象となりますが、詳細は浅間縄文ミュージアムのトップページをご確認ください。

この企画展では、御代田町内から出土した縄文土器や石器が展示されます。これには、非公開の個人資料や、通常の常設展示では公開されていないミュージアム所蔵品も含まれています。また、特別展示室では、国重要文化財である川原田遺跡の中期縄文土器や石器が展示されます。

展示内容は多岐にわたり、縄文時代の4500年前の竪穴住居や、1万年間にわたって独自の形を持つ縄文土器、6000年前の砲弾形土器群などが展示されます。さらに、ジオラマで復元された女性たちの縄文土器作りや、縄文人の食生活を再現した縄文メニュー、狩猟採集生活に必要なアイテムを展示した縄文ギア、精神性を反映した縄文の遺物を紹介する縄文スピリッツ、縄文人の葬送風習を探る縄文ライフサイクルなどがあります。特別展示室では、国重要文化財の焼町土器100点が一挙に公開されます。

信州では、従来は八ケ岳の豊かな縄文文化が注目されていましたが、近年の調査により、八ケ岳山麓とは異なる浅間縄文文化が明らかになっています。浅間縄文ミュージアムの2階では、世界的に有名な活火山である浅間山の火山活動史や四季折々の風景、構造、火口、植物などが展示されています。

縄文体験も一部再開されており、勾玉作り(有料)、ビーズ作り(有料)、火おこし、弓矢体験(無料)などが楽しめます。

浅間縄文ミュージアムは、13000年前から2500年前までの約1万年間続いた狩猟採集の時代である縄文時代を展示テーマとし、その衣食住を再現しています。映像でたどる活火山浅間山(10分の大画面映像)、浅間山の成立、火山活動史(黒斑・仏岩・前掛期)、噴出物(軽石・黒曜石・焼石)、火口(巨大クレーターをのぞく)、植物(アツモリソウ・マツムシソウ)、高山蝶(ミヤマモンキチョウ・ベニヒカゲ)など、浅間山に関連する展示も充実しています。

春・夏季企画展「みよた縄文ワンダーランド」は、これまでにない縄文時代の魅力を存分に感じられる展示であり、大人500円、子ども300円の入館料で常設展も含めて楽しむことができます。浅間縄文ミュージアムの20周年を記念した特別展示をぜひお見逃しなく。

佐久市 考古遺物展示室:石槍-八風山遺跡群の技術-

佐久市 考古遺物展示室:石槍-八風山遺跡群の技術-
佐久市 考古遺物展示室:石槍-八風山遺跡群の技術-

佐久市教育委員会文化振興課文化財事務所考古遺物展示室では、令和5年2月3日から5月8日まで、第5回企画展『石槍-八風山遺跡群の技術-』が開催されます。この企画展では、佐久市内に位置する旧石器時代の遺跡「八風山遺跡群」から出土した石器や母岩が展示され、石槍の生産過程が詳細に紹介されています。

八風山遺跡群は、信州佐久と群馬(上州)の境にある八風山周辺の遺跡群で、良質なガラス質黒色安山岩が産出されることで知られています。八風山遺跡群には、列島最古の年代を示す香坂山遺跡や八風山Ⅱ遺跡(石刃)、後期旧石器時代の終末期の八風山Ⅵ遺跡(尖頭器)などがあります。八風山遺跡群の石槍は、南側を流れる香坂川で拾った原石を打ち欠いて製作され、さまざまな場所に運ばれていました。

過去の調査では、石槍の材料となるガラス質黒色安山岩の原石が香坂川に多く存在し、それを使って石器が製作されていたことが明らかになりました。この調査結果は大変注目されています。

企画展は、佐久市教育委員会文化振興課文化財事務所考古遺物展示室で開催され、開館時間は午前9時から午後5時までです。ただし、休館日は土曜・日曜・祝祭日となっております。この考古遺物展示室では、氷河時代から平安時代までの土器・石器など約170点が展示されており、他にも北西の久保古墳群17号墳から発見された豊富な種類の埴輪群や、弥生時代の人面土器、臼田トンネルから発見された古型マンモス化石なども展示されています。

この特別な企画展『石槍-八風山遺跡群の技術-』は、旧石器時代の技術や文化を深く理解するための貴重な機会です。八風山遺跡群から出土した石槍の製作過程を通じて、古代の人々の暮らしや石器製作技術に関する知識が豊富に提供されます。また、展示されている石器や母岩は、遺跡群の重要性や当時の技術レベルを示す証拠となっています。

この企画展を訪れることで、八風山遺跡群が持つ歴史的・文化的価値を実感できるでしょう。また、佐久市教育委員会文化振興課文化財事務所考古遺物展示室では、さまざまな時代の土器・石器や貴重な出土品が展示されており、日本の歴史や文化に興味がある方には見逃せない展示となっています。

令和5年2月3日から5月8日までの開催期間中にぜひ足を運び、八風山遺跡群の技術を学び、日本の旧石器時代の歴史に触れてみてください。この企画展を通じて、歴史に対する理解が深まり、日本の文化遺産をより一層大切にする気持ちが芽生えることでしょう。また、佐久市やその周辺には他にも魅力的な観光スポットが数多く存在するため、訪れた際には、ぜひその美しい自然や歴史的な風情に触れてみてください。

井戸尻考古館:おらあとうの考古学と遺跡の保護展

井戸尻考古館:おらあとうの考古学と遺跡の保護展
井戸尻考古館:おらあとうの考古学と遺跡の保護展

井戸尻考古館では、2022年に開催された「発掘された日本列島2022」展の巡回記念として、ミニ企画展示「おらあとうの考古学と遺跡の保護展」が開催されます。この展示会は令和5年4月11日(火)から5月7日(日)までの期間で、井戸尻考古館の展示室で開催されます。昨年の展覧会で出品された富士見町の双眼五重深鉢をはじめとする考古資料が展示されます。

主要な展示品である双眼五重深鉢は、町指定有形文化財に指定されている藤内I式の土器で、高さ57.6cmの壮大な作品です。藤内遺跡第14号住居址出土品であり、五段に重層する器形と絵文字を思わせるような文様、濃茶褐色の重厚な器膚が特徴的です。この土器は、重要文化財級や国宝級との評価も高い逸品とされています。

展示会では、藤内遺跡についても紹介されます。藤内遺跡は、約4500年前の遺跡であり、JR信濃境駅の北500mほどの場所に位置しています。これまでに、神像筒形土器をはじめとする石器・土器199点が国の重要文化財に指定されており、平成25(2013)年には、個人が開墾と農作業の際に発見した石器・土器231点が町で取得されました。

井戸尻遺跡群は、八ケ岳山麓遺跡群の中核を成す一帯であり、その豊かな自然と風光明媚な景観が魅力的です。井戸尻考古館では、平成26年(2014)年4月より月替わり展示で数点ずつ展示されています。この「おらあとうの考古学と遺跡の保護展」を通じて、縄文時代の遺跡や遺物の価値を理解し、遺跡の保護と活用について考える機会となることでしょう。ぜひ、この展示会を見逃さずにお楽しみください。