エジプトと言えば、壮大なピラミッドやファラオたちの歴史が思い浮かびます。この度、そのエジプト考古学の第一人者であり、エジプト考古最高評議会 (CSA) の元事務総長や初代の考古大臣として活躍したザヒ・ハワス博士が日本を訪れました。彼の来日の背景や活動、そして彼がもたらす新たな発表について、詳しく解説いたします。

ザヒ博士の功績と日本との関係

ザヒ・ハワス博士は、エジプト考古学における数々の研究や発掘でその名を知られるだけでなく、考古行政の基礎を築く役職にも就任してきました。特に、クフ王のピラミッドの「第2の太陽の船」の発掘・調査を始め、日本の学術関係者との共同研究や交流も行ってきました。エジプト考古学への日本の関心の高まりを受け、博士は日本での展覧会や講演活動を通じて、日本・エジプト間の文化や学術交流の発展に努めています。彼のこれらの功績を称え、2021年には旭日重光章を受賞しています。

来日の目的と予定

ザヒ博士のこの度の日本訪問は、150年以上続くエジプトと日本の友好関係を更に深める目的で行われています。特に、エジプト政府が観光促進に力を入れている現在、日本の人々にエジプトの魅力を伝えることが重要となっています。その一環として、駒澤大学、早稲田大学、名古屋大学での講演や駐日エジプト・アラブ共和国大使館での記者会見が行われる予定です。そして、それぞれの講演後には質疑応答の時間も設けられています。

特に注目すべき新情報

博士の来日に際し、注目すべき新しい情報が明らかにされました。それは、首都カイロ近郊のギザに計画されている大エジプト博物館(GEM)に関するものです。このGEMは、ツタンカーメンの遺物を中心に、約10万点を収蔵する世界最大級の博物館として、来年3月にオープン予定であるとのこと。さらに、新たに見つかったクフ王のピラミッド内の通路の下にはクフ王の墓が存在する可能性があるという調査進行中の情報も公開されました。

まとめ

Dr. Zahi Hawass, world-renowned archaeologist and former Minister of Antiquities of Egypt, visited Japan!
世界的に有名な考古学者でエジプト元考古大臣のザヒ・ハワス博士が来日!

ザヒ・ハワス博士の来日は、エジプト考古学への興味を更に深める大きな契機となるでしょう。彼の講演や最新の研究発表を通じて、古代エジプトの歴史や文化に触れることができるこの貴重な機会を、ぜひ多くの人々に知ってもらいたいと思います。